自宅のパソコンやスマートフォンで印刷物をプリントした時に、特定の色が抜けていて印刷されなかったり、薄くなったりすることがあります。本来の正常な色が出てこないこともあるでしょう。その場合は、プリンター内でインクが目詰まりしていることが原因と考えられます。印刷をする仕組みはノズルを温めて噴射をするのですが、利用頻度が低い場合に冷えてノズル内に固まりができて詰まることがあります。
また、純正品を使った後に互換品を使った場合や、その逆の順でカートリッジを交換した場合に、原料が違うために以前に使っていた製品と粘度に差があり、ノズル内で混ざった時に気泡が発生して噴射がしにくくなるケースもあります。
いずれかの事例で発生することがありますが、適切に対処すればトラブルが解消されることが多いです。万が一直らなければ、修理に出す前に洗浄カートリッジで解決できることがあります。
印刷物のトラブルに対処できる方法
印刷物の色抜けやかすれがあったら、パソコンからプリンターの設定ができる画面を呼び出すか、説明書、マニュアルを見て対処しましょう。インクの残量を確認し、残量が十分であればノズルが目詰まりを起こしている可能性が高いです。残量が少ない場合は、カートリッジを交換するといいでしょう。
次に、電源を入れた状態で管理画面からノズルチェックをします。この際、電源が入っていないと機能が使えないので注意が必要です。ノズルチェックは、ノズルを温めて詰まりを溶かす役割があります。1回試した後に結果をテスト印刷して、解消されているか確認してください。解消されなかった場合は、再度ノズルチェックを行いましょう。
純正品と互換品のように違うメーカーの製品を使った場合は、原材料の粘度に差があるだけなので、印刷を何度もするうちに解消されることがほとんどです。あまり心配することはありませんが、互換品のメーカーでは相談窓口を設けている所もありますので、問い合わせに応じてくれることがあります。
洗浄カートリッジのメリットと入手方法
ノズルチェックをするとインクを大量消費することになるので、もったいないと感じる方もいます。また、ひどく固まりができると解消しきれないこともあります。そのような場合は、ノズルのクリーニングができる洗浄カートリッジを使うと目詰まりが解消できますし、定期的なクリーニングでトラブルを防止することも可能です。ノズルチェックを行わないので、節約にもつながるでしょう。
使い方は通常の印刷時と同様です。内部のカートリッジを設置する部分に入れ替えて、印刷するボタンを選択するだけと簡単です。製品に入っている固まりを防ぐ融解剤を、濃度を高めて入れているだけなので故障をする心配はありません。入手をするには、パソコン周辺機器や互換品を販売しているショップサイトで購入することができます。プリンターの製造メーカーごとに適合するカートリッジが分かれているので、間違えないように注意しましょう。